初心者向けのjQuery入門講座|デザイナー向けのJavaScriptライブラリ

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.mousedown( )マウスボタンを押した時の処理を設定

構文

マウスボタンを押した時の処理を設定返値:jQueryオブジェクト
jQo.mousedown( function )ver1.0〜
jQo.mousedown( )ver1.0〜
jQo.mousedown( object, function )ver1.4.3〜

機能

jQueryオブジェクトで指定した要素上でマウスボタンを押した時に引数のfunctionを実行します。引数にfunctionを設定しない場合は、要素に設定(バインド)されたfunctionを実行します。

ver1.4.3からは引数にobjectオブジェクトを設定することで、実行するfunctionにデータを渡すことができます(データはイベントオブジェクトのdataプロパティ経由で渡されます)。

クリックとは異なり、要素上でマウスボタンを押しただけで発生します。
クリックとは要素上でマウスボタンを押され、要素上でマウスボタンを離したときに発生するイベントです。

解説

マウスボタンを押した時の処理を設定

サンプル(mousedown/01.html)を開いてbody内にdiv要素が1つあることを確認してください。jQueryは以下の様に記述され、mousedownメソッドの引数にfunctionの「downFunc」が設定されています。

$(function () {
	$("button").mousedown(downFunc);
});

mousedownメソッドの引数に設定するFunctionは以下の様な構文になっています。まず引数(イベントオブジェクト)を受け取ります。そしてマウスボタンが押されたら実行したい処理を{}の中に書きます、何かをreturnする必要はありません。イベントオブジェクトは別項にまとめてあるので、そちらを確認してください。

mousedownに設定するFunctionの構文
function 任意の名前(イベントオブジェクト){
 マウスボタンが押されたら実行したい処理
}

サンプルmousedown/01.htmlで利用したdownFuncは以下の様になっており、アラートで「mousedown」と表示するだけです。このサンプルでは引数(イベントオブジェクト)は利用していません。

function downFunc(eo){
	alert("mousedown");
}

結果として、div要素上でマウスボタンを押すとアラートで「mousedown」と表示されます。
イベントのfunction設定は、無名関数を利用することが多いです。→サンプル(mousedown/01b.html

$("div").mousedown(function(){
	alert("mousedown");
})

他の要素のマウスダウン時の処理を実行する

mousedownメソッドは引数を設定しないと、指定した要素に設定されたマウスダウン時の処理を実行します。
サンプル(mousedown/02.html)を開いてbody内にbutton要素とdiv要素があることを確認してください。

続いてjQueryを確認してください。div要素に設定されたマウスダウン時の処理はmousedown/01b.htmlと同じですが、以下の処理が追加されています。この処理によってbuttonをクリックするとdiv要素に設定されたマウスダウン時の処理が実行されます。

$("button").click(function(){
	$("div").mousedown();
})

結果として、buttonを「クリック」するとdiv要素上で「マウスボタンを押した」のと同じようにアラートで「mousedown」と表示されます。

objectオブジェクトをfunctionに渡す

第1引数にobjectオブジェクトを設定することで、実行するfunctionにデータを渡すことができます。データはイベントオブジェクトのdataプロパティを介して渡されます。サンプル(mousedown/03.html)を開いてbody内の構成はmousedown/01b.htmlと同じ事を確認してください。

jQueryは以下の様に記述され、mousedownメソッドの第1引数にtestプロパティが10の値を持ったobjectオブジェクトが設定されています。このデータはイベントオブジェクト(eo)を通してfunctionに渡され、dataプロパティの値として取得できます。

$("div").mousedown({test:10},function(eo){
	alert(eo.data.test);
})

結果として、div要素上でマウスボタンを押すと第1引数で渡されたtestプロパティの値「10」がアラートで表示されます。

関連項目

マウスボタンを離した時の処理を設定したい場合はmouseupメソッドを利用します。