競合アプリの応援

投稿者: | 2016年5月18日

共闘できるジャンル

自分のアプリをリリースした前後に競合しているゲームをブログやtwitterで紹介していたりします。放置系のように時間をかけて遊ぶゲームなら競合アプリの紹介はしません。しかし弾幕系のように短時間で終わるゲームでは競合を紹介するメリットがあると思うのです。

下図:弾幕の檻iOS版をリリースした日に競合の弾幕ゲームを紹介してみた。

占有時間が少ない

クリアまでの平均日数が10日のジャンルがあるとして、ここに月30本のゲームが供給されるとします。この場合、プレイヤーは月に3本しか消費できないので残りの27本はダウンロードされません(別の月にDLするかもしれないけど)。これはクリッカー系や放置系のケースで、制作者は他のゲームを押しのけてアピールしないといけません。

しかし弾幕ゲームはクリアまでの平均が比較的に短く、供給量はかなり少ないです。なので競合アプリを紹介しても問題ないと思うのです。むしろ問題なのは供給量の少なさと、その理由だと思うのです。

なぜ供給量が少ないのか

利益を上げにくいためです(身も蓋もない…)。利益を上げ易いのは「自分の腕を磨く系ではなく、時間とお金で強くなる系」のようです(下記事)。

関連サイト : アプリマーケティング研究所 様

スマホに適したゲームと、そうでないゲーム。今のスマホユーザーは「強さが蓄積されていくゲーム」の方が好き。

なので弾幕最大手のケイブも「ゴシックは魔法少女」のようなアプリに移行したのでしょう。

関連サイト:Scial game info 様

ケイブ決算分析、『ゴシックは魔法乙女』の成長でネイティブゲームの売上比率が6割超に

利益を上げにくい理由

占有時間の長いゲームなら通常広告でも有効だと思うのですが、弾幕ゲームのように占有時間の短いジャンルでは露出時間が短く効果は薄いです(体験済み…)。

占有時間が短いゲームで利益を上げるには課金や動画広告が有効だと思うのですが、特例的に弾幕ゲームには当てはまりません。課金や動画広告はプレイヤーがゲームを有利に進めるために利用しますが、弾幕ゲームのプレイヤーは自分の腕だけでクリアしたいのでパワーアップを拒絶します(むしろボムを封印したりして、縛りプレイをします)。

もう八方塞がりの死にジャンルなのかもしれません…。しかし以前記事に書いた「短時間でクリアできるゲームのニーズ」が来るなら、その波に弾幕ゲームを乗せたいのです。

記事:短時間でクリアできるゲームのニーズ

食べたことのない料理が多種ならべられた場所で、費用やマナー(人目)を気にせず食べられる場合、人はどのような行動を取るでしょうか?。

通常広告が振るわなくても「波に乗って」プレイヤーが2倍になれば利益も2倍になると思うのです。

弾幕ゲームの強みは?

波に乗るには「ジャンルとしての強み」をアピールすべきなのですが、とりあえずは1つしか思いつきません(コジツケてでも考えるべきなのに…)。

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短時間で気分転換!

勉強や仕事の息抜きに最適だよ!


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あとネガティブイメージの払拭も大切か…。

弾幕ゲームって難しそうだけど意外と簡単だよ(Easyモードは)

必要なのは良いコンテンツ

あとは、この強みをアピールできる良いコンテンツがたくさん必要です。そこで最初にもどって「競合アプリを応援」するに至るわけです。下のような流れができたらいいいな、と。

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短時間で遊べるゲームのニーズが増える + よい弾幕ゲームが増えジャンルとして盛り上がる



プレイヤーが増え、通常広告でも利益の増加が望める

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ただプレイヤーの増加は頑張っても2,3倍程度だと思う。

そのぶん大資本の制作会社にジャンルを荒らされる危険性は少ないかな…

脱出系がお手本:仕様統一

人は気に入ったゲームを見つけると、また同じようなゲームを探す傾向があると思います。私も一時期は脱出ゲームをよく遊びました(年末に記事も書いています)。

しかし次のゲームを探す際に、ゲームの数が少ない(選択肢が少ない)と気に入ったゲームを見つけられずジャンルから離れてしまいます。プレイヤーを長く囲い込むためにはゲームの数だけでなく、ある程度の種類(カッコイイ、カワイイ、オシャレ、女性向き)も必要だと思います。一人は種類を揃えられないので、やはり競合さんを応援してしまうのです。

あと重要なのは操作系の仕様統一です。今の脱出系は操作方法がほぼ同じになっています。そのためヘルプを読まず、すぐに遊べます。これは弾幕ゲームも学ぶべき点だと思うのです。次回の記事で書こうと思うのですが、弾幕ゲームの仕様は「弾幕デス」に合わせるのが良いと考えています。

次回:シューティングゲームは弾幕より赤い

シューティングゲームはプログラムを学ぶための題材としてよく利用されます。なのでシューティングゲームを作る方も多いと思うのですが「スマホでは○○という理由で作るのは止めた方が良いよ。作るなら少し改造して弾幕ゲームにした方が良いよ」という記事を書こうと思います。

少し煽ってる感じですが、少人数開発ではシューティングを作っても弾幕以上に利益を出しにくいと思うのです。


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