「掴み」に優れたアプリ
スマホのアプリは大半が無料で数も沢山あるため、序盤にプレイヤーの心を掴めないとスグに離脱して他のゲームに移ってしまいます。このアプリは序盤の掴みが上手く、敬遠されがちなチュートリアルもゲームにうまく組み込んでいます。
「弾幕」とか「脱出」とかある程度カテゴリが確立しているものは少しは我慢強く遊んで貰えると思うのですが、ジャンルがあやふやなアプリは掴みが大切だと思うのです。
ゲームの説明はアプリゲット様を参考にしてください。アプリゲットでは大抵☆3.5なのですが、この作品には☆4がついています!

心鎧リコレクト:連続スワイプでキャラを操る白熱のブロック崩しバトル!中身のない鎧とネコが冒険する本格RPG
序盤のワクワク感
下の画像は最初のマップ部分ですが、右側に「今は行けないエリアにあるイベント」が表示されてワクワクしてしまいます。ドラクエなどで散々利用されてきた手法ですが、今でも効果的だと思うのです。
チュートリアルの工夫
一度にたくさん説明されると「面倒くさそう…」と離脱しがちです。このアプリでは上画像の「立て看板」が説明になっており「手短な説明が、必要なタイミング」で表示されます。
小さな目標がたくさん
マップ上に小さなイベントが多くあり「中弛み」しません。
「心鎧リコレクト」は小さなイベントが上手く配置され、遊び続けてしまう。
あの町(イベントが発生する)に着いたら止めようと思っても
そこから別の町が見えるので
やはり、あの町まで行こう…と無限ループしてしまう。 pic.twitter.com/pmEz2AuvTB— 柳澤@ゲーム作るよ (@designdrill) 2016年8月27日
物語で最後まで牽引
物語は「記憶を失った主人公が記憶を取り戻していく」という良くあるお話ですが、この物語があるから最後まで頑張れました。
記憶喪失系の物語には謎解きゲームの面白さがあります。少しずつヒントがだされて「あっ、主人公は○○かも」と想像し、答え合わせが終わるまで止められないので離脱率を下げるのには良いかもしれません。
ネコの正体は最後まで明かされませんが、クリアしたプレイヤーは「誰か想像付く」と思います。少しの謎を残して終わるのも、物語を印象づける良いテクニックだと思います。
「心鎧リコレクト」はクリア後にエリアが追加される。何か後日談が語られるのかな?と期待して頑張ったけれど何もなかった…。ともあれ良い作品でした。
猫と鎧の冒険が幸せな結末を迎えられますように! pic.twitter.com/TkDWZNp5WS— 柳澤@ゲーム作るよ (@designdrill) 2016年9月3日
全てのイベントをクリアした後に寂しくなりました(褒め言葉)。ノベルゲームで良くあるような課金による追加シナリオ/サイドシナリオがあっても良かったかも。
思ひ出
敵との戦闘は序盤は楽しめました(敵によって効率的な攻撃戦略を考えるのは楽しいです)。しかし途中からめんどくさく感じることが多く「自動攻撃」の特殊能力を持つ武器ばかりで対応。最後のイベントのクリア条件は「全ての武器を鍛える」だったので、「自動攻撃」の武器だけ使っていた私は超大変でした…。
気になった点
アイコンが分かりにくい。ぱっと見で「鎧の中にネコがいる」ことが分かりにくい。顔の青い悪魔的な何かと思ってしまいましたよ…。
twitterを本格的に初めてみた。ブログの更新記事をつぶやくのがメイン。あとCocos2dやUnity、その他アプリ開発に関連するツイッターの方をフォローして情報も集められたらなぁと思います。
— 柳澤@ゲーム作るよ (@designdrill) 2015, 12月 28