シューティングゲームより弾幕を

投稿者: | 2016年5月23日

概要

・スマホのシューティングゲームはスゴイ作品が多い(特に海外)。

・このカテゴリに小規模開発で挑むのは難しい。

・弾幕は個人でも挑める。

・弾幕で押さえるべき仕様。

今回は以前書いた以下の記事の延長です。つまりは弾幕というカテゴリに良作が集まれば良いな作ってくれる人増えたら嬉しいな!という記事です。

プレイヤー人口が増えれば、弾幕ゲームからの利益も上がるだろう…という魂胆です。

記事:競合アプリの応援

この強みをアピールできる良いコンテンツがたくさん必要です。そこで最初にもどって「競合アプリを応援」するに至るわけです。

シューティングは強豪揃い

カジュアルゲーム人気に隠れていますが、今でもシューティングゲームのシェアは大きいです(特に海外)。現在Androidの新着無料ランキングでも「スクアドロン1945」が上位に入っています(動画)。これはフランスの会社の作品です。

AppStoreやGooglePlayで「シューティング」を検索すると、このような大規模で高品質のゲームを複数確認できます。なのでシューティングゲームに個人が参入するのは難しいと思うのです。

個人が狙う弾幕カテゴリは

シューティングゲームは意外と弾幕寄りな作品が多いです。前述のスクアドロン1945もYoutubeの説明には弾幕ゲーム(bullet hell)と書いてあります。日本でも弾幕バラッドなどがあります。

なので弾幕のカテゴリでも個人で参入するのは難しいのでは?と思うかもしれませんが、日本では個人でも参入できる独特の弾幕カテゴリがあるのです。

短時間で終わるボスのみ弾幕

日本ではAndroidでもiPhoneでも「弾幕」で検索されるTOP10はボス戦のみの短時間でおわる弾幕ゲームがほとんどです。そして大手制作会社の作品は3つのみ(下図のピンク)で、ほとんどは個人の作品です。このカテゴリはボス戦だけなので工数も少なく個人でも制作できるのです。

danmakuRank

なのでシューティングゲームを作ろうと考えている方は、強豪のいるシューティングゲームではなく、ボス戦のみの弾幕ゲームを作成した方がチャンスがあるような気がするのです。

シューティングゲームは敵の出現/攻撃パターンの調整するのが難しく工数がかかります。弾幕ゲームはボス戦の弾幕調整にのみ工数を集中できるので質も上げやすく工期も短くなると思います。

現在の弾幕ゲームはデファクトスタンダードのようなもの(ランクインしているアプリが共通で持っている機能)があるので次項で説明します。

ちなみに私が初めてリリースした弾幕の光(iOSのみ)は「他の弾幕ゲームと異なる操作方法を採用」したため、下図のように手厳しい評価を受けることになりました…。

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弾幕ゲームのお約束

タイトルに弾幕を

前項の弾幕で検索した画像でアプリのタイトルを確認してください。すべてに「弾幕」が含まれています。私の経験ではタイトルに「弾幕」を付けるだけでAndroidでは検索50位付近、iOSでは20〜30位付近からスタートできます。もちろん、質が低くて遊んでくれるユーザーが少ないとランクは落ちていきますが…。あとiOSでは検索キーワードを設定できますが、あまり効果を感じません。

私のアプリは弾幕だけでなくキーワードに「シューティング」を設定していますが、シューティングでは検索上位には表示されません。

※以下は大手制作会社の弾幕バラッドとBBクマは除外しての文章となっています

ボス戦のみでパワーアップは無し

ランキング上位の弾幕ゲームはボス戦に特化されており、1試合のプレイ時間が数分と短いです。

またカジュアルゲームでは当たり前のパワーアップ機能はありません(唯一シフトシューターにはあります)。弾幕シューターは自分の腕のみで戦いたいのです。

弾は見やすく弾道は豊か

弾幕ゲームは弾の回避を楽しむゲームなので弾は識別しやすくします。なので大抵は「弾は明るめ背景は暗め」のデザインになっています。そして弾幕が主役なのでバリエーションを揃えましょう。弾幕をあまり見たことのない方は以下の動画がオススメです。

操作感度とボム発動

弾幕ゲームでは操作感が大切なので移動量を増やすような設定を可能にしなければなりません。下図は「弾幕デス(Androidのみ)」のOption画面です。一番上の「タッチ感度」がそれで、画像の設定だとスワイプした1.78倍の距離を自機が移動するようになります。

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またボムは大抵「マルチタッチ(複数の指で画面をタッチ)」です。操作は人差し指、ボムを打ちたくなったら中指で画面をタッチといった操作方法です。この操作のメリットは人差し指を離さず(自機の移動を阻害することなく)ボムを打てる点です。弾幕デスではさらに親切設計になっており、ボムを物理キーに割り当てることができます(上図2番目の項目です。ForceFieldとは弾幕デスのボムの名前)。

これらのお約束を守ると高評価を得られる気がします。

でもボスだけでなくても良いかも…

少し前までは「スマホの弾幕ゲームはボス戦のみにするべき」と思っていたのですが、GW中に遊んだ2つのゲームを見て、「ボス戦のみにこだわる必要は無いな」と考えを改めました。一つは前回紹介した「シュ〜てぃんぐ」です。

記事:アプリ紹介:シュ~てぃんぐ

弾幕を掻い潜りながら大フルーツをゲットするスリル感はヤミツキになります。

もう1つはGW中にtwitterで紹介した「窓辺のちょうちょ」(iOSのみ)です。攻撃方法に難ありですが、「弾幕と雰囲気ゲーの融合もアリ」と思いました。タイトルに弾幕やシューティングが入っていないので、検索順位がものすごく低くなっています…。説明には「弾幕」や「シューティング」と入っているのを見るとAppStoreでは説明文の中のキーワードもあまり意味がないのかもしれません。

「シュ〜てぃんぐ」がiOSに来たら嬉しい

前回紹介した「シュ〜てぃんぐ」はiOS版がないので、もしiOS版が来るのであれば弾幕のカテゴリーに投入してほしいと思う今日この頃です。iOSの弾幕ユーザーも受け入れてくれるような気がします。

・可能なら、タイトルに弾幕を入れる(でないと検索に出てこない…)

・敵弾はフルーツと被らない色に変更

前回の提案のイージーとノーマルの変更(弾幕のフルーツ化についての調整)ですが、ハードとの差別化のために、イージーは2面まで、ノーマルは3面までと制限した方がよいかもしれません。「最終面をクリアできるのはハードのみ!」とすると弾幕シューターは燃えるのです(たぶん)。

もし可能なら操作系を弾幕ゲームに合わせると良いと思います。

・操作感度を設定できる

・ボムはマルチタッチ

以上、シューティングゲームを作るよりも弾幕ゲームを作る方がダウンロードされるのでは?という記事でした。


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